先日、自治会の入会金が15万円と高額である件が新聞に掲載されていました。
明細は、入会金が10万円と下排水費が5万円とのこと。
15万円とまではいかないのですが、我が家が住む自治会の入会金も高額でした。
1.自治会の入会金
冒頭の新聞に掲載された地域の入会金が高額である理由は、「公民館や運動場、公園、神社など、自治会で所有する資産があり、それを維持するための費用であり、それらの資産を建設した当時の住人が拠出した費用を転入者にも公平に負担をしてもらい使用していただくため。」としています。
この理由を聞くと、「うん、まぁ。公平論ではそうだけど...。」と半分納得できる部分もありますが、新居を建てたばかりの世帯に15万円の高額な負担を強いるのは酷ではないか?とも思います。
しかも、それらを建設した当時に住んでいないので、反対意見も言えなかったわけですし、資産として減価償却されて価値が低くなっている(ほぼゼロ?)でしょうから、同額を負担するというのが果たして正しいのか?疑問が残ります。
で、我が家が住んでいる地域にももちろん自治会は存在しており、入居してすぐに自治会長自らが入会して欲しいとお願いに来訪されました。
非常に低姿勢で感じの良い人で、無理強いは決してしませんでした。
入会金の話になると、自治会長も言いづらそうにして「本当に高額で申し訳ないのですが、入会金が5万円なんです。」と。
私は転勤族なので、今まで幾つかの自治会に入会しましたが、払ったかどうかの記憶にも残らないほど小額だったはずです。
ですので、5万円と聞いたときにはさすがに「えっ?」と聞き返してしまいました。
自治会長は「いや~、そうですよね。高いですよね。ですので無理はしなくて良いんですよ。入会されていない世帯もいらっしゃいますから。」と、自治会内の地図に入会者をマーキングしているものを見せていただきました。
見てみると、9割以上が入会している状況...。
確かに入会していない世帯はあるが...。
ほとんど入ってるじゃんっ!!
2.入会金の用途
自治会長は本当に感じの良い人なので、しっかりと入会金を徴収する理由を教えていただきました。すると、この地域が造成された当初(35年前)には、給水のために浄化槽を設置しなければならず、その負担を自治会員から公平に徴収しているとのこと。
現在はその浄化槽は使われていないのですが、現存しているため、将来に向けた維持・修繕・廃止が必要となったときのために積み立てるという名目だということです。
うん、ここでも公平論ですね。それは自治の観点から仕方ないでしょうね、とある程度納得です。
3.入会すべきか否か
特に入会を渋ったわけではないのですが、「今日はご案内だけのために来ましたので、少し検討していただいてからお返事いただければ結構です。」と自治会長は帰りました。自治会への入会って悩みますよね~。
ご近所付き合いをスムーズに進めるためにも入会した方が良いでしょうけど、活動が活発であれば、都度参加しなければならないのは面倒だし...。
ネット情報では、ゴミステーションを使えなくなるので、市に個別収集を申し込む必要があるだとか、ひどい場合には村八分にされるとか...。
私の地域では、幸いゴミステーションは非入会でも使えるとのことですが、清掃当番をしないのにゴミだけ捨てるというのも気が引けますよね。
しかも5万円。
ですが、我が家には自治会に入会しなければならない理由があるのです。
私が住む市では、市外から住宅を購入して転居した場合に30万円の補助金が支給される制度があるのです。
その条件として、自治会に入会することが必須で、その証明として自治会長から承認印をいただかなければならない。
はい、答えは簡単です。
30万円-5万円=25万円
入会しなければ25万円の損ということなので、最初から答えは出ていたのです。
でも、予想だにしなかった入会金の高額ぶりに面食らいましたけどね。
4.自治会の活動は?
入会の意思を伝え、感謝され自治会に迎え入れていただいたのですが、気になるのは活動がどの程度の頻度であるのか?ということ。そしてその内容も重要です。
以前、お祭りが盛んな地域に住んでいたときは、自治会の各組役員はお祭りの運営委員を任されるということがありました。
お祭りって、幼い頃から親しんだ祭りだからこそ、季節を感じられたり、伝統に誇りを持てるものだと思います。
ですので、1~2年しか住んでいない縁もゆかりも無い地域のお祭りの運営委員をさせられたときは、本当につらかったです。
運営委員もほとんどが地元民なので、私だけなかなか和に入れず、淡々と役割をこなすだけ...。
そんな地域だったら嫌だなぁと思っていたのですが、子供の同級生の親から色々と情報を仕入れてみると、自治会でのお祭りは無いし、必要最低限の活動だけにしか参加しなくて良いから気にするほどでもないことが分かり安心しました。
しばらく経って、年間活動計画表なるものが届き、気になる内容を見てみると...。
主な活動では、避難訓練と清掃活動、そして地区祭り...。
って、祭りがあるじゃんっ!!
で、しばらくすると地区祭りの案内が届いたので内容を確認すると、午前中に公園などの共用エリアの清掃活動をした後、皆でお弁当を食べて、ビンゴ大会。
子供用にわたあめやお菓子を配るという、何ともアットホームな内容でした。
以前の地域のように《神輿でわっしょいっ!!》的な雰囲気ではなさそうなので良かった。
当日は、清掃活動前に100名程の参加者全員が集まっている中、自治会長が「え~、7月に○○番地に引越してこられたパタパカさん一家をご紹介します!パタパカさん一家の皆さん前へお願いします。」って。
......、え~~~っっ!?
紹介されるなんて思ってもみなかった(しかも番地まで...)のですが、ご挨拶をさせていただくと、その後の清掃活動で色々な人が話しかけていただけたので、自治会長のムチャ振りも今は感謝です。
でも、挨拶するなら事前に教えてよね~。人前で話すことには多少慣れてはいますが、気の利いた挨拶が出来ないじゃない...。
5.まとめ
私の考えでは、ご近所との関係を良好にするためにも自治会には極力入会した方が良いと思います。引っ越してきた側(我が家)としては、ご近所にどんな人が住んでいるか?タチの悪い人がいなければ良いなとか考えますが、既に済んでいる人も同様だと思います。
いや、それ以上に不安に思っているのではないでしょうか。
今まで平穏な日常をその地域で過ごしてきたわけですので、突然引っ越してきた人がトンでもない人であれば、そんな日常が一気に崩されるのですから。
しかもそれは、ご近所に住む多数の人が抱いている警戒心であるので、自治会に入会して自分を知ってもらえるということは、ご近所の皆様の不安を取り除ける効果もあるのです。
それによって、周囲への安心感とともに自分自身の安心感に繋がり、ご近所との良好な関係を築けるようになるはずです。
偉そうに言ってますが、我が家は《金》が自治会への入会を後押ししているのですけどね...。
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